もう無理かもしれないと思ったあなたへ
給料日の朝に残高を見る。また足りない。
今月は少し取り返せると思ってた。リボの引き落としを忘れてた。そういう朝が何ヶ月も続いているなら、この記事はあなたのために書いた。
俺も同じ朝を過ごしてきた。借金が900万を超えた頃、通帳を開くのが怖くて、でも開かないともっと怖くて、という時期があった。
最初に言っておく。意思が弱いとか、だらしないとか、そういう話じゃない。ギャンブルで借金が増えるのは、その構造にはまっているだけだ。構造を変えれば、出口はある。
今日から30日間でできることを順番に並べた。全部一気にやらなくていい。今日1つだけでいい。
取り返そうとするほど、借金は増える
なぜ借金が増え続けるか。一言で言えば、取り返そうとするからだ。
負けた分を取り返すために打つ。また負ける。また取り返そうとする。これはギャンブルの設計通りの動き方で、長く打てば打つほど統計的に負けに収束する。
等価交換でも非等価でも関係ない。高設定でも低設定でも、軍資金が続かなければ意味がない。そして「もう少しあれば」と思う時点で、すでに軍資金は限界を超えている。
打つことで借金は減らない。まず、ここを腹に落とすことがすべての出発点だ。
今日(24時間以内)やること
難しいことは何もない。今日は止血だけに集中する。
① 借金の総額を紙1枚に書き出す
スマホのメモでも、裏紙でもいい。債権者名・残高・金利・毎月の返済額・延滞の有無を書く。
リボ払い、消費者金融、カードローン、友人や家族への借金も含めてすべて書く。たぶんこのくらいでいい。正確な数字は後でいい。
頭の中にある漠然とした不安は、数字にすると小さく見える。1,000万の借金は怖い。でもAに350万、Bに200万、Cに150万、カードに300万と書き出すと、どこから手をつけるかが見えてくる。
② スマホのキャッシングアプリを今すぐ削除する
消費者金融や銀行のアプリを開けば、深夜でも数分で借りられる。この手軽さが、負けた夜の一番の敵だ。
契約を解除しなくていい。まずアプリだけ消す。それだけで衝動的に借りる確率が大きく下がる。
③ 財布の現金を最低限にする
今夜ホールに行く確率を下げるために、財布の現金を交通費と食費だけ残して別の場所に移す。家族に預けるか、引き出しの奥にしまうだけでいい。
意思で我慢するより、環境で行けない状態を作る方が確実に効く。
1週間以内にやること
止血ができたら、次は現状の見える化だ。
④ 借金一覧表を完成させる
①で書いた紙をもとに正確な数字に直す。各社のウェブサイトやアプリで残高照会すれば今の数字が出る。
| 債権者 | 残高 | 金利(年率) | 月返済額 | 返済日 | 延滞 |
|---|---|---|---|---|---|
| 〇〇ローン | 350,000円 | 18% | 12,000円 | 毎月27日 | なし |
| △△カード(リボ) | 280,000円 | 15% | 9,000円 | 毎月10日 | なし |
| ××銀行カードローン | 500,000円 | 14% | 15,000円 | 毎月25日 | あり |
これを埋めると、毎月返済に出ていく合計額が計算できる。
⑤ 手取りと返済を比べる
月の手取りから毎月の返済合計を引く。残りでギリギリ生活できるなら、まだ自力返済のルートが残っている。残りがマイナスになるなら、今すぐ専門家に相談するタイミングだ。恥でも失敗でもなく、それが正しい判断だ。
手取り:240,000円
返済合計:56,000円
残り:184,000円(家賃・食費・光熱費をここから払う)
⑥ 固定費を1つだけ削る
使っていないサブスクを1つ解約する。それだけでいい。月2,000円の節約でも12ヶ月で24,000円になる。自分でコントロールできるという感覚が戻ってくる、それが次の行動につながる。
2週間〜30日以内にやること
⑦ 返済の順番を決める
複数の借金がある場合、どこから返すかで利息の総額が変わる。金利が高い順に返す方法と、残高が少ない順に返す方法の2つがよく知られている。
- 金利が高い順に返す場合、利息の総支払額が少なくなりやすい
- 残高が少ない順に返す場合、早く1件を完済できてペースが続く
どちらが合うかは状況による。ただ重要なのは、なんとなく全部に最低返済を続ける状態から抜け出すことだ。具体的な計画はファイナンシャルプランナーや専門家に確認するといい。
⑧ 無料相談の予約を入れる
自力で返せるかどうかの判断は、一人でやらなくていい。一人で抱えているほど選択肢は狭くなる。費用が無料、または条件付きで無料になる相談窓口がある。
📞
法テラス
電話:0570-078374
収入・資産が一定以下なら弁護士・司法書士費用の立替制度がある。同一問題について3回まで無料で相談できる。
https://www.houterasu.or.jp/
📞 消費者ホットライン
電話:188
最寄りの消費生活センターにつながる。
🔗 金融庁 多重債務相談先一覧
https://www.fsa.go.jp/ordinary/kinyunow/debt.html
⑨ 家族への一言を考える
いきなり全部話せなくていい。ちょっと相談したいことがある、その一言だけでいい。
隠し続けることのコストは、バレたときのダメージより大きい。毎日バレないように過ごすために使うエネルギーは、再建に使った方がいい。
債務整理という選択肢を知っておく
返済が本当に無理だと感じているなら、債務整理という法律の制度がある。以下は一般的な情報だ。どれが自分に合うかは必ず専門家に確認してほしい。
| 手続き | 概要 | 向いているケース |
|---|---|---|
| 任意整理 | 弁護士・司法書士が債権者と交渉する。利息のカットを目指す。裁判所を介さない。 | 収入があり、元本を少しずつ返せる |
| 個人再生 | 裁判所を介して借金を大幅に減額する手続き。住宅ローン特則あり。 | 収入があり、自宅を守りたい |
| 自己破産 | 裁判所を介して返済義務をなくす手続き。 | 収入がなく、返済が完全に不可能 |
| 特定調停 | 裁判所が仲介して返済計画を調整する。費用が安い。 | 債権者が少なく、シンプルな案件 |
各手続きにはそれぞれのメリット・デメリットがある。具体的な判断は必ず弁護士・司法書士に確認すること。
よくある誤解を先に潰しておく。
- 自己破産すると人生が終わると思っている人が多いが、多くの人が再スタートしている制度だ
- 会社にバレてクビになると思っている人もいるが、申告義務はない。官報公告はある。
- 弁護士費用が払えないと相談できないと思い込んでいるが、法テラスの立替制度が使える場合がある
- 家族まで巻き込まれると心配する人もいるが、基本的に本人のみの手続きだ。連帯保証人がいる場合は別途確認が必要になる。
- まだ大丈夫だからと相談を後回しにするほど、選択肢は狭くなる
再発を防ぐ:仕組みで行けない状態を作る
やめた後に怖いのは再発だ。意思で耐えようとしても、ストレスや暇が重なれば崩れる。仕組みで行けない状態を作ることが長続きのコツだ。
物理的な遮断
- キャッシングアプリを削除する
- クレジットカードのキャッシング枠を0円に設定する
- 銀行カードローンを解約する。タイミングは専門家と相談するといい。
動線の遮断
- 通勤・帰宅ルートでホール前を通らない経路に変える
- 昼休みの行動パターンを変える。ホール近くのコンビニに寄る習慣を断つ。
お金の遮断
- 給料日に即座に返済口座へ移す仕組みを作る
- 生活費口座とは別の口座を使う
- 家族に一定額を預ける
自分を責めなくていい
借金ができたのは、意思が弱かったからじゃない。ギャンブルの設計と、取り返せるという脳の錯覚と、借りやすい環境と、やめたくてもやめられない状態が重なった結果だ。
誰でもはまる可能性がある構造に、あなたははまっていた。それだけのことだ。今日から何をするかだけが重要だ。
今日、1つだけやること
✅ 借金総額を紙に書き出す(5分でできる)
それだけでいい。それが今日の全部だ。
あなたの状況に合った相談先
💰 借金・返済が苦しい方
法テラス(無料相談・費用立替):0570-078374
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法テラス
本記事は一般情報の提供を目的としており、法的・医療的判断を含まない。具体的な対応は弁護士・司法書士等の専門家に相談すること。掲載情報は2026年2月時点のものだ。


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