閉店後の駐車場で、スマホに「パチンコ 遠隔操作」と打ち込んだことがありますか。自分は何度もあります。財布が空になって、まだ何が起きたのか整理できていない状態で、それでも何か説明がほしくて検索する。あの時間のことは今でもよく覚えています。
この記事は「遠隔なんてありませんよ」と諭しにきたものではありません。逆に「やっぱり全部操作されています」と煽るものでもない。管理人が調べた範囲で、確認できた事実と、どうしても確認できなかったことを、そのまま分けて置くだけの記事です。
読み終わったときに分かるのは次の3つです。実際に摘発された事例は何だったのか。抽選はどこで行われている設計なのか。そして、遠隔を1ミリも仮定しなくても、1日でいくらが静かに消えるのか。
負けが給料や生活費に食い込み始めたら、それはもう台の問題ではなく、お金の側の問題です。
台を選び直しても、積み上がった負けは減りません。
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「あからさまに絞られた」と感じたのは、あなたがおかしいからじゃない
まず、その感覚を否定するところからは始めません。パチ屋で遠隔を疑ったことがある人は、たぶん打っている人の大半です。自分もその一人でした。
「あからさまだ」と感じる場面には、驚くほど共通の型があります。
- 自分が席を立った瞬間、後から座った人が数百回転で当てる
- 朝から単発ばかりが続き、隣の島だけ連チャンしているように見える
- 閉店1時間前になって急に台が動き出す
- 前日に大きく出した翌日、同じ台がまったく回らない
- 大きい金額を追加投資した直後にだけ、当たりが遠くなる
心当たりがあると思います。自分は借金が900万円まで膨らむ過程で、この5つを全部やりました。「今日は回収日だ」「この店は絶対やってる」と、口に出した回数は数えきれません。
そして、そう思っているのは自分だけではありません。令和5年度の「ギャンブル障害及びギャンブル関連問題実態調査」(久里浜医療センター実施・厚生労働省補助/調査時期2023年11月〜2024年1月/全国の満18歳以上75歳未満18,000人対象・有効回答率49.4%)では、過去1年間で最もお金を使ったギャンブル等の種目はパチンコが46.5%で最多、パチスロが23.3%で2位でした。合わせておよそ7割です。あなたが今検索しているのは、日本のギャンブルのど真ん中にある遊技です。同じ夜に同じ言葉を検索している人は、決してあなただけではありません。
クズ管理人自分は本気で「この店は絶対やってる」と思ってた。しかも、それを言い訳にしてまた翌日行ってた。今思うと、疑ってる間はやめなくて済んだ。
ただ、ここで1本だけ線を引かせてください。「そう感じた」ことと「そう起きていた」ことは、同じではありません。感じたこと自体は本物です。それを疑う気は一切ない。でも、感じた原因が遠隔なのかどうかは、感じただけでは決まらない。この記事が最後まで扱うのは、その差だけです。
まず事実:パチンコ台は「型式試験→検定」を通らないと設置できない
感情から一度離れて、制度の骨格を置きます。パチンコ確率操作やイカサマの話をするなら、そもそも台がどうやってホールに並ぶのかを知らないと議論になりません。
遊技機は、メーカーが作ってそのまま店に置けるものではありません。型式試験を受け、そのうえで検定を通らないと設置できないという手順が挟まっています。試験を行うのは国家公安委員会が指定する指定試験機関で、現在は一般財団法人 保安通信協会(保通協)と一般社団法人 GLI Japanの2つです。
技術基準の正本になっているのは国家公安委員会規則で、正式名称は「遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則」(昭和60年2月12日 国家公安委員会規則第4号)、通称・遊技機規則です。検定の有効期間は3年で、切れた台はそのままでは設置できません。ホール側が延長したい場合は別途「認定」を申請し、さらに3年設置できるという仕組みになっています。
出玉率には上限だけでなく「下限」もある
ここが、遠隔を語る他の記事があまり触れていない部分です。出玉率の規定は「出しすぎ」を止めるためだけのものではありません。パチスロ(6号機)の場合、規則では次のように定められていると解説されています。
| 区間 | 出玉率の規定 |
|---|---|
| 短期(400遊技) | 33.3%超 〜 220%未満 |
| 中期(1,600遊技) | 40%以上 〜 150%未満 |
| 長期(6,000遊技) | 50%以上 〜 126%未満 |
下の数字に注目してください。400遊技で33.3%超、6,000遊技で50%以上という下限があります。つまり出しすぎも、出さなすぎも、型式の段階で禁じられているということです。店の都合でいくらでも絞れる設計だと、そもそも型式試験を通過できません。「まったく出ない台」は、規則上は存在してはいけないことになっています。
ただし正直に書いておくと、この数値は解説記事から取ったもので、管理人は規則の別表そのものを一次法令データベースで確認していません。「規則で定められていると解説されている」という強さで受け取ってください。この手の未確認事項は、後でまとめて全部開示します。
なお、その後に別記事でe-Gov法令検索から別表第4と別表第5の条文本文を実際に取得し、パチンコ側の規定と並べて確認しました。ここで解説記事から引いた数値の裏は取れています。条文そのものを読みたい方はそちらへどうぞ。
釘調整というグレーゾーンは、実際に残っている
制度がきれいに整っているという話をしたいわけではありません。パチンコの釘については、規則に「遊技板におおむね垂直に打ち込まれているものであること」という趣旨の規定があるとされます。ところが弁護士の解説によると、「おおむね垂直」が何度までを指すのかは法律で定められていないとのことです(弁護士JPニュース・2023年2月10日)。出玉率が異常な数値になっていれば警察の判断はアウトになる、という運用で処理されている領域です。
実際、2015年から2016年にかけて「くぎ問題」が業界を揺らしました。報道によれば、2015年1月23日に警察庁生活安全局保安課長が全日遊連の理事会で、一般入賞口に入らないよう釘を調整して偶然性を高めていることを指摘したのが発端とされます。その後、遊技産業健全化推進機構が警察庁の要請で行った調査では、全国161店舗のパチンコ台258台について、全台が違反状態だったと報じられました。さらに警察庁が日本遊技機工業組合に調査を指示したところ、メーカー出荷時点で検定通過品と異なる台が存在したと報じられ、撤去対象は数十万台規模とみられました。
この経緯は、遠隔操作とは別の話です。ただ「制度があるから100%クリーンだ」とも言えないことは、この報道が示しています。ここは正直に置いておきます。
実際に摘発された事例は「ある」。ただし3類型に分けないと必ず誤読する
パチンコ遠隔の摘発事例を探すと、いくつも記事が出てきます。そして遠隔操作で摘発された店は実在します。ここを曖昧にする気はありません。
問題は、ネット上で「摘発ニュース」として流通しているものに、まったく種類の違う3つの事件が混ざっていることです。この整理をしている記事を、管理人は上位で見つけられませんでした。まずこの表を頭に入れてください。
| 類型 | 不正をしたのは誰か | 実際の容疑名 | 起きた場所 |
|---|---|---|---|
| ①店側の不正 | ホールの経営者・店長 | 風営法上の無承認変更(遊技機/構造設備) | 営業許可を受けたホール |
| ②客側のゴト | ゴト師・内通した従業員 | 窃盗 | 営業許可を受けたホール(店が被害者) |
| ③闇スロ・賭博店 | 無許可の営業者 | 常習賭博・賭博場開張等 | そもそもホールではない |
容疑名がまったく違うことが分かると思います。①だけが「店が客に対して不正をした」事件です。②は店が被害者、③はパチンコホールですらありません。ここを混ぜたまま読むと、事実と正反対の印象を持つことになります。
類型①:営業ホールでの無承認変更・遠隔(店名は書きません)
管理人が確認できた、営業許可を受けたホールでの遠隔・不正基板の摘発事例です。個別の店舗を特定できる情報は、意図的に落としてあります。
| 報道時期 | 都道府県 | 手口 | 処分 |
|---|---|---|---|
| 2003年3月 | 茨城県 | 不正ロムを取り付けた遊技機をパソコンから遠隔操作して出玉調整。パチンコ106台・パチスロ28台の計134台 | 社長・専務の2人を風営法違反(無承認変更)で逮捕。パチスロ機での遠隔操作不正の摘発は全国初と報じられた |
| 2004年9月 | 山口県 | 主基板のロムを不正ロムに交換し、店内のパソコンと有線で接続して大当たり確率を可変にしていた | 経営者ら計20人を逮捕・書類送検 |
| 2006〜2007年 | 神奈川県 | パチンコ機34台に出玉を調整できる不正基板を設置。ソフトを開発した2名が「経営者に頼まれた」と供述 | 風営法違反(構造設備の無承認変更)。同店は摘発後すぐ廃業届を提出し閉店 |
| 2007年2月 | 大阪府 | パチスロ専門店で裏ロムを使用 | 元経営者ら5人を逮捕 |
| 2007年5月 | 茨城県 | パチスロ機に裏ロムを取り付けて営業 | 店長を逮捕 |
共通しているのは手口です。どの事例も「台の中の主基板そのものを不正ロムや不正基板に差し替え、そのうえで別途パソコンと配線する」という物理的な工事を伴っています。この点は後で効いてきます。
類型②:客側のゴト。同じ「不正基板」でも向きが逆
2011年1月、福井県で報じられた事件です。男が従業員としてパチンコ店に約1年潜入し、鍵を管理する立場になったうえで、正規の主基板を不正基板に組み替えていました。約1か月間に3機種10台の基板を入れ替え、報酬として約100万円を得ていたとされます。逮捕された2名の容疑は窃盗でした(日本経済新聞)。
同じ「不正基板が見つかった」というニュースでも、これは店が客を騙した事件ではなく、客側が店を騙した事件です。遠隔操作の話とは向きが逆になります。ここを混ぜている記事は少なくありません。
類型③:無許可の闇スロ・倉庫賭博。パチンコホールの話ではない
ここ数年、ニュースで見かける「パチスロ摘発」の多くは、実はこの類型です。
- 2025年4月/名古屋市中区。スロット賭博店が摘発。通常の台と比べ最大5倍のレートで、従業員7人・客13人の計20人を逮捕、スロット台など71台と現金310万円を押収
- 2024年/仙台市青葉区国分町。闇スロ店2店舗から約50台・約30台のスロット機を押収、店長や客ら14人を逮捕
- 2024年6月4日/神奈川県藤沢市。違法パチスロ機の製造拠点とされる倉庫などを家宅捜索し、パチスロ機やロムを押収
- 横浜市中区。闇スロット店で常習賭博容疑、スロット台など98台を押収
これらの容疑は常習賭博や賭博場開張であって、無承認変更ではありません。風営法の許可を受けた一般のホールで起きた出来事でもない。にもかかわらず、見出しだけを見ると「またパチスロで摘発」と読めてしまいます。



自分もこの手のニュースを見て「やっぱりやってんじゃん」って思ってた。よく読んだら店ですらなかった。それを根拠に翌日また打ちに行ってたんだから、間抜けもいいところです。
もう1つ、実務的な注意点を書いておきます。調べている途中で「2024年に茨城県で摘発」と読める情報に行き当たりました。追いかけたところ、2003年3月の事件が年号を取り違えて伝播したものでした。この手の誤情報がそのまま孫引きされて流通しているので、日付を見たら元の報道まで辿ることをおすすめします。
整理すると、確認できた営業ホールでの遠隔摘発は2003年から2007年に集中していました。ただしこれは「今は遠隔が無い」ことの証明にはなりません。その理由は次の次の見出しで全部書きます。
抽選はどこで行われているのか/ホルコンは結局なにをしている装置なのか
「ホルコンが当たりを配分している」という説明は、掲示板でも知恵袋でも定番です。この主張に、否定も肯定もせずに答えます。
まず抽選の場所です。当否の抽選はメイン基板(主基板)が担当し、リーチや演出の処理はサブ基板が担当するという設計になっているとされます。パチンコの場合、スタートチャッカーに玉が入ってセンサーが通過を検知したその瞬間に、大当たりかどうか、確変か単発か、ラウンド数、時短回数までまとめて決まる。乱数の規模はおよそ65,536個とされています。
この設計から言えることが1つあります。画面で長いリーチが動いている時点で、結果はもう決まっているということです。演出は決まった結果を伝えるための表示で、演出中に結果が書き換わる余地が設計上どこにあるのか、という問いだけを置いておきます。パチンコオカルトやオカルト打法の話をここで採点する気はありません。効く効かないの断定はしませんが、抽選のタイミングだけは知っておいて損はないはずです。
ホールコンピュータが実際にやっていること
ホルコン、正式にはホールコンピュータは、遊技機や玉貸機とLANや配線で接続され、呼出ランプや台コントローラを中継してリアルタイムに統計情報を収集する店舗管理用のコンピュータです。アウト・セーフ、スタート回数、大当たり回数、差玉、売上、粗利といった数字を集計し、店舗運営の判断材料にします(Wikipedia/メーカーの製品ページ)。
遊技機側との接続点は、台の背面にある外部端子板です。ここは主基板と接続されていて、センサー異常などの信号を事務所側へ送ります。不正検知もホルコンの主目的のひとつです。そして遊技機は情報を出力できるが外部からの入力は受け付けない設計であり、これが遠隔操作を防ぐセキュリティ上の措置とされています。
ここで「だからホルコン遠隔は無い」と書くつもりはありません。管理人には全国のホールの内部を検証する手段がないからです。代わりに、確認できる事実を1つだけ置きます。前の見出しで挙げた摘発事例の手口は、いずれも主基板そのものを不正ロムや不正基板に差し替えたうえで、別途パソコンと配線するというものでした。正規のホルコン経由ではなく、台の中身を物理的に入れ替える必要があったということです。
パチンコ遠隔操作の見分け方は、存在しません
「見分け方」で検索して来た方には、期待外れの答えを返します。客席から遠隔を見分ける方法はありません。
理由は単純です。過去の摘発が示すとおり、不正は基板というハードウェアの中で行われます。台を開けて基板を確認できるのは店と行政と検査機関だけで、客席から判別する手段は物理的に存在しません。そして「あからさまな挙動」は判定材料になりません。不正がある場合も、単に確率が偏っただけの場合も、席から見える光景はまったく同じだからです。だから挙動を根拠にした見分け方は、原理的に成立しません。
「異常に勝てない日が続く」という体感が確率の偏りだけでどこまで説明できるのかは、別記事で試行回数の側から整理しています。
この記事で「確認できなかったこと」を、先に全部書いておく
ここから先を読む前に、管理人が調べきれなかったことを開示します。断定している記事のほうが読みやすいのは分かっていますが、書けないことを書けるふりはしません。
- 2010年代以降の、営業許可を受けたホールでの遠隔操作の摘発事例を確認できませんでした。確認できたのは2003年から2007年に集中しています。ただしこれは「今は無い」ことの証明ではありません。この記事が調べた範囲では新しい事例を確認できなかった、という以上のことは書けません
- 検証可能な「内部告発」に到達できませんでした。見つかったのは有料note、匿名掲示板、知恵袋、個人ブログだけです。訴訟記録、行政処分の公表、報道といった検証できる形の資料には辿り着けていません
- 「回収日」に対応する制度的・技術的な裏付けを確認できませんでした。設定変更や釘調整という合法的な調整手段は存在しますが、特定の日に一斉に回収することを示す出典には到達していません
- パチンコの控除率に公式値は存在しません。上場企業のIR資料等から推計した業界全体の粗利率が約16%程度、つまり還元率およそ84%という推計が流通していますが、これは公表された数値ではなく、台の設定・釘調整・交換率で大きく変動します。あくまで脇役の数字として扱います
- 風営法の条番号を確定できませんでした。解説によって挙げている条番号が食い違うため、条番号を書かず「風営法上の無承認変更」という表記で統一しています
- 遊技機規則の別表原文を、一次法令データベースで直接確認していません。出玉率や釘の規定について依拠しているのは、解説記事と弁護士への取材記事です
- 現在の各ホールの運用実態は、外部から検証できません。だからこの記事は「絶対に無い」とも「今も横行している」とも書きません



「わからない」って書くと弱く見えるのは分かってる。でも断言してる記事をひとつずつ読んだら、調べてないか、答えを有料で売りたいかのどっちかだった。
ここまで読んで、たぶんスッキリしていないと思います。遠隔があるかないかは、この記事でも結局は確定できません。ただ、確定できることが1つだけ残っています。むしろ、そちらのほうが自分の財布には効きました。
本題:遠隔がなくても、8,000回転で1万円前後は静かに消える
ここから論争を降ります。遠隔を1ミリも仮定せず、公開されている機械割だけで話をします。
計算式は単純です。1日の期待負け額は「総回転数 × 1ゲームあたりの投入枚数 × 貸出単価 × (100% − 機械割)」で出ます。朝から閉店までフル稼働した場合を8,000ゲームと置き、1ゲーム3枚、貸出単価20円で計算します。
まず、台を通過する金額の総量から確認します。8,000ゲーム × 3枚で投入枚数は24,000枚。20円換算にすると48万円が1日でその台を通り抜ける計算になります。機械割というのは、この48万円のうち何%が手元に戻ってくるかを示した数字です。だから機械割が1%違うだけで、1日の収支は4,800円動きます。この感覚を持っておくと、以下の数字の重さが変わります。
そのうえで、当サイトで集計しているスマスロ12機種の設定1の機械割を、そのまま並べます。ここが「感覚の話」から「金額の話」に変わる場所です。
| 機種名 | 設定1の機械割 | 設定6の機械割 | 設定1で8,000ゲーム打った場合の期待負け額 |
|---|---|---|---|
| バーニングエクスプレス | 98.5% | 111.5% | 約7,200円 |
| スマスロ ストライク・ザ・ブラッド | 98.2% | 111.0% | 約8,640円 |
| スマスロ北斗の拳 | 98.0% | 113.0% | 約9,600円 |
| スマスロ シャーマンキング | 98.0% | 114.3% | 約9,600円 |
| スマスロ モンキーターンⅤ | 97.9% | 112.5% | 約10,080円 |
| スマスロ 攻殻機動隊 | 97.9% | 112.0% | 約10,080円 |
| スマスロ鉄拳6 | 97.9% | 114.9% | 約10,080円 |
| Lパチスロ炎炎ノ消防隊2 | 97.7% | 113.0% | 約11,040円 |
| スマスロ スーパーリオエース2 | 97.7% | 112.1% | 約11,040円 |
| スマスロ カバネリ 海門決戦 | 97.5% | 111.8% | 約12,000円 |
| スマスロ新鬼武者3 | 97.5% | 112.0% | 約12,000円 |
| スマスロ ミリオンゴッド-神々の軌跡- | 97.2% | 114.6% | 約13,440円 |
出典は当サイトのスマスロ機械割一覧(P-Summa/P-WORLD/ちょんぼりすた/slobase/casinotopsonline および各機種の個別記事、収集日2026年6月3日)です。期待負け額は8,000ゲーム × 3枚 × (100% − 設定1機械割)で算出した目安になります。
12機種の設定1は97.2%から98.5%に収まっています。いちばん上のバーニングエクスプレスでも、48万円の1.5%にあたる約7,200円が消える。いちばん下のミリオンゴッドだと約13,440円です。これが、何の不正も仮定しない場合の数字になります。
ここで大事なのは、12機種を並べても設定1で100%を超える台が1台も無いということです。機種によって多少の差はありますが、差があるのは「どれくらい負けるか」であって「勝つか負けるか」ではありません。台選びで解決する問題ではない、というのが機械割という数字の意味するところです。
言い方を変えます。遠隔なんてしなくていいんです。設定1を朝から晩まで打たせるだけで、1日1万円前後は自動的に抜けていく。しかもそれは不正でも何でもなく、型式試験を通った台の、公開されている数字どおりの結果です。違法なリスクを取って基板を差し替える経済的な理由が、そもそもどこにあるのかという話になります。



遠隔を疑ってた時期、自分はずっと「店が悪い」って言い続けてた。数字を出したら、店は何もしなくても勝手に自分の金が減る仕組みだった。あれが一番きつかった。
設定1と設定6の差が、店側の合法的なレバー
同じ12機種の設定6の機械割は111.0%から114.9%です。設定1は97%台から98%台。同じ筐体、同じ演出、同じ液晶で、機械割は100%を割る側と111%以上に分かれます。
つまり、店側が結果に影響を与えられる合法的な手段は、遠隔ではなく設定と釘のほうにあります。パチンコ回収率という言葉で語られている感覚の一部は、たぶんここに着地します。ただし念のため繰り返しますが、「特定の日に一斉に回収する」ことを示す出典には到達できませんでした。回収日が存在するとは書きません。書けるのは、設定という合法的な幅が最初から存在するという事実までです。
1日単位では見えないから、続いてしまう
ここまでの数字は「1日で必ず7,200円から13,440円負ける」という意味ではありません。8,000ゲームあたりの期待値です。実際の1日は、この線の上を大きく行ったり来たりします。だから勝つ日はあります。むしろ勝つ日があるから、やめられなくなる。
1日ごとの上下は分散で説明がつきます。ここに遠隔を持ち出さなくても、大きく勝った日も、財布が空になった日も、同じ確率のブレの中に収まります。この点は試行回数の記事のほうが詳しいので、腑に落ちない方はそちらを読んでください。
年間で換算すると刺さります。週2回、1回あたり1万円で年間およそ104万円。自分はこれを何年も続けて、借金900万円まで行きました。その全部が、誰にも操作されずに消えた金額です。
そして最初のほうで触れた出玉率の下限規定を思い出してください。6,000遊技で50%以上という下限があるので、まったく出ない台は型式を通りません。それでも長期的にはマイナスに収束するように設計されている。不正ではなく、これが商売としての構造です。
「遠隔であってほしかった」という気持ちについて
自分が遠隔説を手放せなかった理由を、正直に書きます。
遠隔のせいなら、自分のせいじゃないからです。負けた理由を店の側に置けるなら、自分の判断は間違っていなかったことになる。腕の問題でも、依存の問題でもなく、相手が卑怯だっただけになる。だから明日もまた行ける。遠隔説は、自分にとって打ち続けるための一番やさしい説明でした。
オカルト打法やジンクスも、自分の中では同じ構造でした。「レバーを強く叩くと当たる」「打ち直すと変わる」。効いたと思えたのは、当たった回でだけ覚えているからです。効かなかった数十回は記憶に残らない。だからジンクスは何年でも生き延びます。
この手の考え方のクセについては、公的な資料にも整理があります。厚生労働省の「ギャンブル依存症の理解と相談支援の視点」などでは、ギャンブル依存に伴うものとして、負けが続いている状況を「勝ちが近い」と解釈するギャンブラーの錯誤、勝ったことだけを思い出す記憶の塗り替え、内的な感覚や外の出来事をギャンブルの結果と結びつける主観の客観化、特定の場所や方法でなら勝てると信じる誇大妄想といった分類が挙げられています。
ここで読者にラベルを貼るつもりはありません。あなたの感覚がどれに当てはまるかを決めるのは、この記事の仕事ではない。ただ、自分の場合は4つ全部に心当たりがありました。それだけ書いておきます。
「だからやめろ」とも言いません。事実の提示で止めます。もし自分の思考のクセのほうを点検してみたくなったら、こちらが近い話です。
確かめられるのは遠隔の有無じゃなく、自分がいくら失ったかだけ
パチンコの遠隔操作について、この記事で分かったことを並べます。
- 遠隔操作で摘発された店は実在する。ただし確認できた営業ホールの事例は2003年から2007年に集中しており、ここ数年の「摘発ニュース」の多くは無許可の闇スロ賭博という別物だった
- 台は型式試験と検定を通っており、出玉率には上限だけでなく下限も規定がある
- 抽選は主基板で完結する設計とされ、過去の摘発の手口はいずれも主基板の物理的な差し替えだった
- 現在の各店舗の運用は外部から検証できない。だからこの記事も「絶対に無い」とは書かない
- そして、遠隔があってもなくても、設定1を8,000ゲーム打てば7,200円から13,440円は消える
見分け方についての最終的な答えも同じです。客席から遠隔を見分ける方法はありません。でも、自分の年間の収支なら、今日30分で計算できます。通帳とATMの履歴とクレジットの明細を並べれば出る。確かめられないほうを何年も考えるより、確かめられるほうを1回確かめるほうが、たぶん効きます。自分の場合、その計算をした日が一番怖くて、一番役に立ちました。
ひとりで抱えなくていい相談先
計算してみて手が震えたなら、無料で話せる先があります。すべて公的機関か自助グループです。
| 窓口 | URL |
|---|---|
| 全国精神保健福祉センター一覧(全国精神保健福祉センター長会) | https://www.zmhwc.jp/centerlist.html |
| 厚生労働省 依存症対策ポータル(相談窓口) | https://izonsho.mhlw.go.jp/relation.html |
| 依存症対策全国センター(NCASA)相談窓口・医療機関検索 | https://www.ncasa-japan.jp/you-do/treatment/treatment-map/ |
| ギャンブラーズ・アノニマス(GA)日本インフォメーションセンター | http://www.gajapan.jp/ |
| 消費者庁「ギャンブル等依存症でお困りの皆様へ」 | https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_policy/caution/caution_012/ |
最後に1つだけ。自分が遠隔かどうかを考えていた時間も、たぶんコストでした。あの検索をしていた夜に何時間使ったか、今となっては数えられません。もし考える相手を変えてみたくなったら、こちらから読んでください。
※本記事は公開情報と管理人個人の経験に基づく整理であり、特定の店舗の運用について述べるものではありません。
ひとりで抱えなくていい。
相談料0円で、まず話を聞いてもらおう。
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その「もう詰んだかも」、たぶん詰んでないです。
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